夫の自制心は衰えきっていた。自己制御不能は誰にでも起こりうる
夫は子供の教育資金や生活費にまで手をつけ、残業を装い、パチンコ・携帯ゲーム・飲み代に浪費したことが分かった。
真面目な夫がまさかとは思ったが実際に起こってしまったし、失った金は戻らない。
まだまだ手のかかる子供がいる私は、夫がどうしてそんな無慈悲な仕打ちをしたのか?を知るべきであった。
夫本人に聞いても分からないらしいので自分で調べることにした(トホホ)
スタンフォードの自分を変える教室 ケリー・マクゴニガル (著)
この本によると、誰にでも2面性があるらしい。
・原始生活に適した人格(本能)と
・現代に適した人格(理性)の2つの人格である。
原始生活では、本能に従うことで生命の危機を回避していた。
しかし、現代において生命の危機はほぼなく、必要なのは理性による自己コントロールである。自己を抑えないと他人と協力して生活することはできない。
しかしながら、「貯金しなきゃ、酒はほどほどにしなきゃ(理性)」と思いつつも、過度のストレス(擬似的な生命の危機)で本能が優先され、とりあえず気分を向上させようと、ドーパミンを分泌させる散財・暴飲暴食を繰り返し、もはや自己制御不能に陥る…とういうことであった。
現代人は情報過多、仕事の多様化、重課税、将来への不安によって日常的にストレス過多である。身の回りには、どうにかして金を搾取しようかと思考を凝らしたビジネスが溢れかえっている。
そんな環境下、精神的に弱い夫はギャンブルに逃げてしまった。
そういうことらしい。とりあえず。